●GS美神●

『受験生たちが先生に気づいたようです…!

 早く大宰府に戻らないと―――』

『前言撤回だ…

また会おう、戦士(ソルジャー)!!』

「サワるな!!ナグさめるな!!

全部タブーだ!!」

『あとは姿を消せることと―――

ごはんを30粒食べられることぐらいかしら…!』

『泣いたらあかん!

泣いたら負けやぞ小鳩っ…!!』

 

「そう…そうねっ

ひまわりさんに笑われちゃうっ!」

「センセ。

もう戻ってほかの犬の注射をしないと……」

「このアトラクションはCチケットです!

 大人ひとり1500円になります♥」

その時、水季がビクッと体を震わせ、

背後の闇を振り向いた。

『あいつが来るわッ、にげなきゃ!』

身を翻し、滴の奥……闇の中へと賭けだしていく。

「待って、水季!」

が、水季は立ち止まらなかった。

振り向きもせず、全速力で駆け去っていく。

よっぽど怯えているにちがいない。

「水季――――っっ!!」

「お、おはようございますっ!!

道が混んでて遅刻しちゃっ―――

 

 

 !?」

「これかけて見れば?」

 

「へ?」