『「はいれぐ」…かぁ…

あの妖怪来年も本当に来たりして…』

『お…おば…！？』

『ここがお互い最後の一線ってわけだ。

勝負は一瞬…！決戦の時だよ！！』

「教師なんてくされ仕事は分身にやらせて、

私は絵の修行に専念できるっ！！」

　

『わかったわ！！

一流画家になるまで、あなたを支えますっ！！

くされ仕事は私にまかせてっ！！』

「ちっくしょ〜〜〜〜！

ここんとこ石にはけっつまづくわ

バイクは事故るわろくなことがねー！

　くそ面白くもねーな…！」

　

「あ…あの…横島さん…！？」

「たかがワンカットを120回撮り直したり、

完成したセットを全部作り直させたり、

　雲の形が気に入らなくて三か月待ち続けたり、

スタント・シーンでケガ人が

続出したぐらいで…！！」

『まだまだ人生これからだったのにぃぃ…』

「愛子ちゃん…その机が……」

「朝食をお持ちしました。」

「横島さん横島さん。

おキヌです、開けてください。

さし入れを持って来ました。」